ウナカメ

「una camera livera」(ウナ・カメラ・リーベラ)は、イタリア語 。cameraは「部屋」の意味です。古いマンションの1階にあります。今日はこのアートギャラリーに行ってきました。友達が店員をしているからです。g8で出会ったyoyoさんもキッチンで働いてました。彼女達はどうやら天然酵母を使ったお料理を作っています。定食もあるし、パンもあるし、100パーセント(以上に濃いい)おいしいジュースもあるし、おしゃれだし、落ち着くし、良い場所でした。また今度9月15日にここでインスタレーションをしますので
よかったら遊びに来てくださいまし!

http://www.unacame.com/aboutus.html
19317/0104

レコーディング

 
 今日はアメリカ人の映画監督のデイビッド・ローサーさんの映画の御手伝いで日本人の子どもの声の録音をしていました。しかし、彼女とは初対面なんですけど、自己紹介程度だけで録音開始。って言ってもスタジオを借りる予算もなく、自宅のリビングでお母さんとお子さんと三人で録音しました。最近のお子さんはとっても素直で静かですね。予想はしてましたが、夏って蝉が鳴くんですよね。もう、ドアの外とかにクマゼミとかがとまった日には大変でうるさいから録音にならないワケですが、そういう時はほうきを持って蝉を追い払いに行く訳です。まあ、映画の撮影とかも蝉が居る時は大人数で一個一個の木を揺らして追い払ったりします。
 蝉にとっては良い迷惑なんですけどねw

電話不通

 す、すみません
 韓国に携帯忘れて来たんで
 今電話通じません
 ドジふんで本当にすみませんです
 でもヨン様が3日後に日本に持って来てくれます
8807/0338
 む。これ読む!

フォト・リテラシー―報道写真と読む倫理 (中公新書)

フォト・リテラシー―報道写真と読む倫理 (中公新書)

RTV、独立映画専門館INDIESPACE、メディアアクト、若者のみなさん

 RTV訪問。市民参加型のテレビ局。2002年スタート、最初は衛生放送だった。年間1500のテレビプログラムあり、1000名の市民が参加、一日17時間放送、全国のCATVにもコンテンツ提供をしている。代表番組は「People power」新自由主義に反対し、非正規雇用、違法労働、移住労働などを扱っている。多国語での放送もしている。政権交代で予算カットをされて今苦しいが頑張ります!との事でした。
 次はINDIE SPACEへ行きました。日本だとミニシアターみたいな所です。実はなんとシネコンの中にスクリーンを一つだけゲットする形で配置されてます。07年12月に設立されたそうです。独立系の映画の上映やDVD制作や配給もしています。おしゃれ系だなーって思いました。運動系とは違うフンイキがあります。
 14半から再びメディアアクトで所長自らの強化訓練。映像理論についてなので、正直レベル高すぎるし難しくて・・・。くすん。
 夕方から所長とご飯を食べながら総括的な事を話しました。韓国の368世代は何も無い所から色々と積み上げて来た歴史があります。そういう人たちからみたら、私など頼れる先輩が居る訳で、そういった部分でとても恵まれてるなーって思いました。
 夜は別行動で新村まで友達に会いに行きました。彼には韓国の友達を数人紹介してもらいました。みんな日本語が上手です。結構日本の映画やアニメやドラマで勉強してるみたい。みんなとは「マッコリ飲み放題の店」に行きました。店内にはマッコリの川が流れていましたいや、私マッコリ好きだけど、こんなにはいらないw
 今日は最終日なので御友達の家に泊まりに行きます。彼女は労働、フェミ系の友達を総動員してくれました。そして私たちスタッフが驚いた事には我々が受けた「長期ドキュメンタリー制作課程」を卒業した生徒さんが二人遊びに来てて私は「絶対に神様があわせてくれたんだ〜っ」て思いました。彼女達の言葉で一番嬉しかったのはやはり「今の自分をむりやり改造するんじゃなくて、あの講座を受けた事で今の自分をのばす事ができたし、歴史の積み重ねがあったから私たちはここまでこれたんだと思う」と言っていて。ああ「エンパワーメントの概念と一緒だ」って思いました。彼女達は後に3人で女性映像制作集団をつくったそうです。フジイ氏とヨン様以外は大量の女子が部屋にぎゅうぎゅうに入ってましたが、彼女達とは「88万ウオン世代」(大学まで卒業しても88万ウオンしか稼げない世代の事)の話やらキャンドルデモの公共空間としての話やら、「運動」って言葉が嫌だよねーって話とか、368世代への不満やら、若者の自殺率の高さの話を沢山沢山しました。

 もし日本人で機会がある人は海外に出て人と話をするといいと思った。自分たちがいる場所をマトリクスで知るには外に出た方がいいし、そうしないと人間は考えない。特にグローバリズムってものは人を分断して、巧く与えて、そして柔らかく統治する事に長けている。そういう中で「なんかやんわりと嫌だよね」って事を共有する事はとても意味がある。意味があると思えれば死にたいって方向にもいかない。
 みんなで死なないで生きよう。

女子が部屋にギュウギュウで!

 
 今日はーきちんと寝ておきました。朝、モーテルの角のパン屋さんでコーヒーを飲む。昨日市内でみた日本料理屋さんのショウウインドーにあったトンカツの売り文句が「カリカリのトンカツ」なんだけど、現地では「パッサパサのトンカス」と発音するそうで・・・何か耳に残って離れません!

「オッパー」作戦大失敗

 終ったのは20時くらいだったかな?今日はちょっと、宿題も大量にあるし、ゲストハウスは厳しいのでホテルに移動。しかしスタッフのヨン様が用意したホテルに入ったらダブルベッドな上に天井に「LOVE」って書いてあっておもいっきりラブホテルじゃんか!って思いましたが、女史同士二人、男子同士二人で別れて入りましたw。
ちなみにベッドの横にビジネスライクに置かれた旧式のウインドウズが寂しさを演出してましたwまあ、でもこういった「モーテル」は韓国では誰でも泊まれる場所みたい。ちなみに入り口に温泉マークがあるんだけど、若いスタッフに「このマークを逆さにしたのを日本では「さかさくらげ」と言って連れ込み宿なんだよ!と生き生きと説明している自分が「もう若く無い」と自覚しました。
 ヨン様が「ちょっとだけ息抜きしよう」と言って南大門市場へ行きました。ここではチマチョゴリから子犬まで何でも手に入る場所です。私は1000円のパンプスを3個も買っちゃいました。店員のおじさんにおねだりしました。韓国では男性に対して「オッパー!私これが欲しいの〜」とおねだりすると100パーセント奢ってくれると聞いていたので、おっちゃんに「オッパー!これ3つ買うから2500円にしてよ〜」と最大色っぽく言ってみたけど「ダメ!絶対!」と言われ、「じゃあ100円まけてやるよ」と言われました。こんなに頑張ったのに100円・・・嘘じゃん!オッパ戦略!ヨン様は韓国労働運動のきっかけになった工場労働者の話を歩きながらしてくれました。この地区はアパレルが強いんですが、ある縫製工場での女工の過酷な労働状況を改善しようとした低層階級の青年が焼身自殺をした話でした。死んだ後に彼が残した日記には「もしも僕に大学生の友達がいたら、こんな事にはならなかったかもしれない」と書いてあった事から一気に大学生を中心に労働運動が盛り上がったという歴史があるそうです(いつの時代か忘れた)そして、この後「三段肉」という韓国料理を深夜に食べました。
 日頃忙しくて目線をあわせる事もないスタッフ同士ですが、こうやってツアーの間は心行くまでメディアや社会について飲みながら議論をふかめれます。こういう事が一番大事なのかなーって幸福な時間を噛み締めました。
チャムセサンのオフィスで発見したメット。これ欲しい!

メディアアクト、チャムセサン、シンポネット

 今日は韓国のメディア運動の最高峰?と言われている「MediAct」の授業を受けました。私とMediR事務局スタッフ2名(ヤングギャルとヨン様)と現代アーティストの藤井光さんとのチームでした。今回私たちはこの団体のいちばん力を入れているメディアクティビストを養成する講座をトレーニングする側の特別なプログラムを受けました。
 メディアアクトはソウルの中心部の「光化門」というところにあり、美術館やおしゃれなカフェがあるビルの最上階にあります。ガラス張りの瀟洒な建物にあるので若者や一般人が気軽にこれそうな雰囲気です。ここはドキュメンタリーや劇映画など映像製作に興味のある一般市民が学びにこれるメディア教育の場で、金額も一般の専門学校よりかなり安いです。時間も朝から夜遅くまで開いていて、しかも申請すれば夜中も編集作業などに来れます。そして年間3日間しか休みません。私が驚いたのは普通ドキュメンタリーまでなら理解できるけど、劇映画の講座もあって、しかも機材もキッチリそろっていて、映画の現場でしか見ないような大型の照明機材や16ミリカメラや高額なレンズも一式そろっていて貸し出しをしています。常に機材を抱えた若者達が出入りしています。年間受講者数は2000名前後で男女比率は半々で年齢層は20歳から30歳が86パーセントです。若いですね!うらやまー。
 10時から12時までが概要や施設紹介。午後は場所を変えて別団体の「チャムセサン」を訪問。ここは労働運動をネックにした記事や画像、映像などの情報発信をしているポータルサイトを運営しています。5、60名の市民がコラムニストとして参加し、組合や支援者からのカンパやRTVへの映像コンテンツの納品が収入源です。「進歩ネット」は同ビルの上の階にあります。運動のサーバ構築や新たな研究開発などをしています。今まではサーバを管理する上でIPアドレスを政府に絶対に渡していなかった(要するに検閲ができない)のですが、政権が変わって法改正が進み、IPを提出しないといけなくなったそうです。後、FTAがらみではネット上でおこった「不買運動」を当局が検閲し逮捕した事件が起こり(マジで!?)ネットでもみんな萎縮している状況だということでした。前から気になってた日本でのmixi著作権剥奪事件を話したら、「政府や企業から独立したサーバの中でRSS機能などを使ってどうやってmeta的なネット空間を構築できるか今各国のアクティビストと研究を進めている」とう返答で「マジすげえ」と思いました。ちなみに「どうやって?」と聞いたら「ネット上のopensouseで学び、更にそこへ研究したものを積み重ねて行ってる」と。いや、なんかこのベタベタして暑苦しく無い交流の仕方がめちゃ技術系アクティビストって感じですよね?
 夕方またMediActに戻って具体的なカウンセリング。(個人的な体験や最終的な目標などを生徒から聞き取る)この授業ではこの「長期ドキュ講座」を受けた生徒さんの作品を拝見しました。・タワー労働者(建設現場のクレーン操作をしている作業員)自信が撮影した仕事場の現状。・白血病の当事者の受講者が撮った医療ドキュメンタリーなど・・・不可視なものを見せて行く底力を見せつけられました。
 この後に実際に授業を受けた事がある生徒さんから直接ヒアリングできました。元右翼青年だった彼が結果的に韓国の選挙管理システムを批判をするドキュメンタリーを製作した話を聞いてその懐の広さに驚きました。(誹謗中傷として「メディアアクト」では不穏分子を育てる養成所だみたいな事を言われる事もあるけれど、でも、実際受講生の話を聞くと「自分が今のままでいても大丈夫で安心できる場だった。」と言っていてとても好感を持ちました)
 夜は所長さんからのカウンセリングを受けて日本から来た我々の資質やらをいろいろと吟味してもらいました。所長は3・8・6世代(韓国の民主化運動世代)で高倉健的に硬派でメッチャ緊張しましたが、「こんな40代になりたい」と思えるボスでした!