―アートで表現する YASUKUNI―(撮影日誌2)

 今日は数日ぶりに靖国に関する美術展の取材に行きました。日本名で特攻隊として空に散った韓国人の方をイメージした作品を描いた洪先生にインタビューしました。この絵は実は実際に特攻に出る前に撮った記念写真を元に制作されています。左下の方に実際に亡くなった韓国人の青年が描かれています。すごいインパクトに圧倒されました。この日はこの元になった写真の中で右下に立っている青年の弟さんが来られていて、そもそもはこの日本人男性が洪さんへアクセスした事で作品制作に繋がったらいしです。なんだか、作品を製作するってまずは人と人の出会いありきなんですよねー。そこがとても人間臭くて私はいいと思います。洪先生は民主化運動の中で三年間投獄された経験のある方ですが、そのような事を経験されたとは思えない優しい笑顔が素敵なナイスミドルでした。
また、沖縄から参加された金城さんのインタビューも撮りました。しかしですね。先生最初っからコンビニで買ったワンカップをあおって酔いが回った頃にインタビューに応じて頂きました。私は一応インタビューする側なんですが、逆に質問責めにされたり叱られたりして、タジタジでした。でも愛がある方です。すごいパワフル爺ちゃんでした! 金城さんは見た目はユーモアたっぷりですが、第二次大戦で強制連行された上に処刑された韓国人、朝鮮人についての彫刻などを製作されています。しかも超巨大な石版彫刻を130メートルにも渡って展示された事もあり、頭下がりました。(この展示は沖縄に天皇が来た時に国旗を焼いた知花さんが発端となって実現したそうです)普通無理です!スケールが違います(@_@)ちなみに金城さんと一緒に佐喜間美術館http://sakima.art.museum/の内装を手がけられた比嘉さんも上京されてました。感激!佐喜間美術館大好きだったんです。



 洪さんと記念写真。
 あー。しかしインタビュー撮ってるとハイになるんだよね。朝から何も食べてなかった事に夜気づく。