当事者が記録をして行く事

 これも、今日、延々と電気屋さんをしながら友達と話してたんですけど、もう報道の現場やらなんやらでは聞き飽きて来た「当事者性と記録」についてですが。事件が起こるたびに「根来さん撮りませんか?」みたいなお誘いはきます。でも自分はもうさんざんぱらいろんな事言われて来て正直「何か事件が起こったら、じゃあ当事者がとればいいじゃん。」って感じです。例えばですね、米兵に性暴力を受けた女性の所にいって「マスコミと違う視点でとります」って言っても、ぶっちゃけそんなにきちんと責任もってとれるわけでも無いし、土地の人間じゃない人が入って何が撮れるんだって思うし、(後、余談ですが、「当事者の囲い込み」という極めて頭の痛い政治も動くし)一番いいのは当事者の視点をサポーターが記録して行く事だと思います。記録自体はとても大事な事です。いつも「誰が撮るのか」って話で難航して記録が立ち後れる(もしくは記録自体残さない事になる)くらいなら、どんなに下手でもサポーターが撮った方がいい。ただ、その技術的なサポートとかをきちんと系統だって提供していくシステムとかがたぶん必要なんだろうなーって(また)うすぼんやり思いました。事件が起こってから動くんじゃ遅い。(悲しいかな)事件は常に起こりますので、まあ、そういった支援団体が立ち上がるたびに何か外側でお手伝いできればいいのになあ・・・と思ってます。できることは少ないです。でも一番大事なのはマスコミや権力に対抗できる記録をきちんと残し、それが当事者のエンパワメントになる事でしょう。
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