映画の作り方講座(3)

 某映画監督さんの強化訓練3回目デス。先日友達が「このネタどうよ?」と言いながら「ベトナム残留日本兵」についての東京新聞の記事を渡してくれました。アジア各国に第二次大戦後残留して現地の人民の為に闘った人たちがいるという事はうーっすら知ってはいたのですが、具体的な体験談をきちんと読んだのはこれが初めてでした。面白かったのは「大東亜共栄圏」っていうのを日本の軍部は悪用して人々を戦争へ煽動したと私はとらえていたんだけど、実際に天皇制の下で兵隊をやっていた人たちが敗戦を迎えた時に全員天皇がいる日本へ戻ろうとしたわけではなくて、「アジアの民の為にこの身を投じよう」とそちらへシンクロしたわけで、それが「お、面白すぎる!」って思いました。軍部がうっかり言った「大義名分」が実現しちゃったワケですよね?あはは。ちなみに残留兵士はベトナム南部で800人。100人に一人だから、結構な数です。
 今日はこのネタを元にバックパッカーの青年と祖父が残したもうひとつのベトナムの家族のお話を書いたのですが、監督へお見せしたところ「男が主人公だからダメ」「NHKのドキュメンタリーみたい」と却下。あ、そうでしたね。確かにかっこいい女が出てこないとダメなんですよね?あはは。忘れてました。
 ちなみに、週1本企画を提出するっていうのは私が勝手に思い込んでたルールだったみたいで、来週は90分を想定した劇映画を撮ると思って正式なシナリオを書いてくる様に言われました。長尺のものを短く切る事は可能なので、まあ、長いの書けと。
 私毎回気にしているのは「若者」の扱いです。自分三十路なんで、まあ、中年なワケで。結構若者がキライなんですね。なんていうか、傍若無人なやつが多くて。でも、若者が見ないお話って・・・ダメですよね?若者と女性が見ないとダメだと思うんですね。だから、そこで苦労してます。共感してもらう為に登場人物に十代から二十代の若者を出すんですが、扱いに困るんですね。監督としては「若者はいじめろ」と。いじめないと味が出ないらしいです。ガンダムアムロみたいな感じ?