佐藤真さんへの追悼

 今日は仕事を休んで、夕方から黒い服に身を包んで日本青年会館である佐藤真さんの追悼の会に行ってきました。
 佐藤さんは映画監督さんで主にドキュメンタリーなどを製作してこられました。また、若者の才能の育成にも尽力され、批評や映画祭での審査なども担ってらっしゃいました。
 初めて長編ドキュメンタリーを制作した時に批評して頂いた事、ちょうど2年前の映画祭でお会いしたこと、自分が製作で躓き落ち込んでいたときに優しい言葉を頂いたこと、授業を受けたこと、いろんな事を思い出しました。
 喪服で現場まで行ったのですが、あまりにも混み合って会場に入りきらない人が溢れていたのと、急に気持ちが落ち込んでしまったので、入り口まで行って帰ってきてしまいました。大勢の人の中での追悼が辛かったのかもしれません。
 新聞記事で亡くなられた事を知った時、見なかった事にしてしばらく誰にも事実を確かめる事もせず、ひたすら今作っている映画の事だけ考える様にしました。その後も日常の中でぼんやりと「佐藤さん本当に死んだのかな?」と内側に閉じこもっていました。今の私はとにかく作品を作ることしか考えられなくて。自分が佐藤さんに見せても恥ずかしくない作品を撮る事だけが追悼になるような気がして。

 帰ってきて少しボーっと座っていました。
 
 佐藤さんいままでありがとうございました。あなたのように暖かい眼差しを人に向けることができる人になりたいと思います。