何か違うような気がする事が多い

 
 前にもちょっと書いたんだけど、気になる事ひとつ。
 深夜にルームメイトと話してて、「ニート」の話になった。「ニート」ってまあ、経団連の人たちが勝手に付けた名前でしかもご本家のイギリスの意味と逆の使い方をされてて「若者支援」じゃなくて「若者バッシング」になっているのは、まあ、100歩譲ってしょうがないとしよう。私がムカつくのはまあ、「ニート」が「働く気がない奴ら」というくくりで語られる事があまりにも多い事。昔、会社の上司にいわれた事でずっと耳に残ってる台詞がある。「今の若い奴らは戦後に死にものぐるいで働いた団塊の世代の資源を食いつぶしてるだけの害虫で、あいつらは単にパラサイトしてるだけだ」ってな事を吐き捨てたわけ。でも、それを近くで聞いてた自分は「なんか、違うんだよなー」と違和感を感じた。
 特に私とかは「別に経済大国にしてくれってたのんだ覚えはないよ」って正直思ったものですが、同時に自分が言ってる事の矛盾点も一応わかってるつもりで、「高度な資本主義にパラサイトしながら、でも何か親の世代には反発とかを感じてる」というかなり矛盾したポジションにいて、しかもそういったダブルバインドが自分らの世代を心理的にかなり圧迫してきた・・・という事も自覚してきたつもり。
 「力が入らない」っていう状態に「スポイル」されてる感がすごくあって、それの逃げ道としてなんか「ヲタク」とか「ひきこもり」とか「心の問題」とかあんのかなーって思ったりする。
 自分的には「力が入らない」って事を「働く意欲がない」「夢がない」「目標がない」と同列に語られて、しかも社会の害虫扱いされるのはどうも何かが違うんだーと言いたいんだけど、なんとも適切で説得力のある言葉がみつからん。

  ・・・ともやもやしつつ、日々すぎてゆくのだ。安価で底辺のルーチンワークで長時間拘束される身分ではなかなか考える時間も無いのだ。まあ、だからやっぱりなるべく多くの人で知恵を分け合って、少しずつ進んでいかないと、孤立し、堂々巡りになり、やはり分断されていくものなんだろうなーと思ったりした夜だったのです。

 当たり前の事を長文で書いてるだけだな。まあいいや。