作家は編集者と寝るべきか

 

作家は編集者と寝るべきか

作家は編集者と寝るべきか

 漫画家であり作家であり女優の内田春菊の創作論の本ですね。タイトルは過激ですが内容はかなり真面目な普通のエッセイであります。彼女は「奔放で過激でキツい人」のイメージが強いんですが、読んでみて思ったのは「結構まじめで普通のビビリ屋」という事です。優しくてビビリだからいろんな変な人が寄ってくるんですが、(トラウマ抱えた人はよくかつての加害者的な人と親和性が高いと言われますが)彼女のすごいところはかつてのトラウマ体験を客観視できているから、そういった存在を毅然とはねつけている所だと思います。自分を肯定して、自分を「育て直し」できているからとても堅実だなあと。
 被虐待児だった人に勇気を与えてくれるし、それにそういった体験がある人にはぜひ表現活動をすることをオススメしたいと思いました。