バルバラ異界
人は個人と個人で意識の分割があるが、深層心理ではその意識は繋がりがあり、人々は古代の記憶を共有しているかもしれない。個が個であればそこでは孤独と悲しみと争いと破滅が待っていて、それから脱するには全人類、今の世界が融解してひとつになるしかない・・・という二つの価値観の衝突が描かれているが、これって「エヴァンゲリオン」でやってた事でもありますね。エヴァでは結局最後シンジ君は融解の楽園へと誘われていますが、それではたして幸せになったのかしら?・・・なんて思ったりして。
萩尾さんは今更絶賛するまでもない方だと思いますが、とにかく一つの作品の中にも循環があり、作品と作品の間にも循環がある。だから反芻を何度もできるんです。一度で何度でもおいしいのです。彼女に出会えてなんど救われたことかわからない。みんなも読んでみてね〜。
- 作者: 萩尾望都
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2003/06/26
- メディア: コミック
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