記憶の隠蔽 

 今日は午後から毎日新聞の取材だった
 
 ここ二回ほど取材の効率が下がっている、私が記憶力が悪くて昔のことを思い出せないから難航しているのだ・・・。
 まあ、私がぐーたらなのがダメなんだけど、事、自分の辛い部分、確信に触れる部分の記憶を掘り返すのは本当に苦しいし、無意識に拒否しているみたいだ。おかげで記者の人には「まじめにやれ」と怒られるしなんだか泣きっ面に蜂です。表面上は記憶が消えているんだと思う。ムリに思い出そうとすると涙がでそうになるが我慢して泣かないようにする。
 
 自分は中学生の時に「親を殺したい」と思ったことがあるんだけど、どうしてそう思ったのかわからないし、原因も全然思いつかない。そこのところが記者の人にうまく伝わらなくて困ってる。
「親殺し」って誰でも思春期には思うことだとおもってたんだけどどうやらそうじゃないらしいね?

 30歳もすぎて久しいのに自分の事を振り返るというのはちょっとなんだか体力もいるし、とても怖いことだ。全部うやむやにしてとりあえず静かに生きたいだけの自分と、怒りとかわだかまりを全部解放して破天荒に生きたい自分と両方ある、でも、今はどうしても保身に回ってしまう。爆発したら収集が付かない気がする。
 記憶。解くべきか、隠蔽しつづけるべきか・・・。