彼にとっての些末な話

rena11252008-09-07

 今日からMedirのドキュメンタリー制作講座のお仕事で房総半島の南端にあるリゾートマンションに行ってきます。生徒さんは全部で8人。学生さんがほとんどですが、一人社会人でした。私は周りに日常的に若者がいなくて若者=異人種なんじゃないかとビクついてたんですけど、みんなすっごく素直でしかもまじめで…安心しましたー。

 夜はいろんなドキュメンタリーをみんなで一緒に見ました。「アトミックカフェ」「ナヌムの家2」「あたらしい神様」「撫順戦犯管理所」などなど・・・。特にアメリカの原爆を落とす側の論理っていうのを見て。アイゼンハワーのなにげない言葉に呆然としました。「夕凪の街桜の国」って広島の原爆を扱った漫画の中で主人公が「わかっているのは『死ねばいい』と 誰かに思われたということ」、「十年経ったけど 原爆を落とした人はわたしを見て 『やった! またひとり殺せた』 とちゃんと思うてくれとる?」という台詞をしゃべっていて、その言葉と対比して、とても何か傷つきました。もちろん落とした側にとってはあくまで新型爆弾の実験場でしかなかったわけで、その街にたまたまいたある女性の一生など、まあ、彼は想像もできなかったでしょうし、彼女が生きようと死のうと、どっちでも彼にとっては些末な話だったワケで。うう。

 ナヌムの家は事の他若者に人気だった。絶望の中の強さをかいま見た。「新しい神様」はひさしぶりに見て、新鮮だった。韓国人留学生の女性は「ナショナリストって本当にいるんですね」って驚いてた。まあ、日本の右翼なんてまず日常的に会わないだろうしねw

 外国人、日本人、在日外国人いろんな視点からの反応がそれぞれに楽しかったな。

夕凪の街桜の国の書評 http://mandanatsusin.cocolog-nifty.com/blog/2004/10/post_8.html