ブラッドダイヤモンド

 「あるダイヤを巡るアクション映画」と一言で言えるけど、まあ、グローバリズムと戦争というのをわかりやすく説明してくれてる。欧米で売りさばかれるアフリカ産「紛争ダイヤ」の話である。20万人いるといわれている少年兵士にも触れている。どうやって彼らが誘拐され、教練され、次第に殺人マシンになっていくかも描かれていて、そこが貴重だなと思った。キャストですが、今までデビュー作品以外のディカプリオは見ない様に見ない様にして来たんだけど、この映画のディカプリオは良かった。すっかりおっさんになっていて。なんか安心してみれるわー。下手に青年だったりすると、なんかどぎまぎしてみてらんないんですよ。ジェニファー・コネリーは実はデビュー当時ファンだった。緑色の瞳が綺麗だし。しかし、ブランクあったけど彼女もとてもいい女優に成長していてよかった。女は三十からだね。二人の間(アフリカ生まれのやさぐれ白人とアメリカ人)に安易なラブシーンがなくてほっとしました。よかたよかた。
 今回よかったセリフ 「アメリカ人はやたらと感情を吐露するのが好きだけど、それって一体どういう意味なのさ?」「この子達が大人になる頃にはこの国は楽園になるんだ」