山岸涼子「神隠し」

 ええと。この作品は以前からずーっと読みたかった漫画です。この「神隠し」の中には「津山30人殺し」を検証した漫画が収録されています。これ戦中の話なんですが、妙に現代的です。これって、ニートとかワーキングプアとか非モテとか言ってる(あくまでも言われてるワケではなくて自分でレッテルを貼っている)男子が「ダメをこじらせた」上に最終的に暴力でリベンジして人生終了・・・って。頻発するダメ男の犯罪パターンそのものです。あんまし戦争のせいでは無いっす。こいつは平成生まれでも多分ダメなヤツです。男のダメ問題には冷たい自分・・・。でも、います。半径3メートル以内にこういう人間は。金が無い、でも働きたくない、将来の明確なビジョンが無い、学歴はあるが頭が悪い、親が小金持ってる(中流)、ムダにプライドが高い、モテたい(もしくはモテていると勘違いしている)、でも現状の問題点は修正しない、全てを理解してくれる女性(母性)を切望。・・・なんか書いてて気分が悪くなってきたけど、こういう男がいたら目線をあわせず殺される前に速攻ダッシュで逃げよう!