ヒバクシャ

記念写真

 今日はアメリカから来た映画監督さんのお仕事で神奈川県C市まで行ってきました。監督のデイビッドさんは実は2年前に依頼があった時も私が撮影を担当した事があったのですがお会いするのは今回が初めて。彼は原爆の被爆者を追ったドキュメンタリーを製作していて、今日は在日韓国人被爆者に関しての取材でした。被写体となったのはパク・スンナムさんという方でずっと韓国人被爆者に関して活動してきた方です。彼女も実は映画監督さんで何本もの記録映画を製作されたベテラン監督さんです。
 しかし今日は絶対にうまくいかないような嫌な予感がしていました。なぜなら日本語をしゃべれるスタッフッが一人もいない状態だったからです。監督はアメリカ人で英語オンリー。コーディネーターは在アメリカ韓国人の女性で韓国語と英語。そして私は日本語とニセモノ英語。・・・どうっやって!?どうやって意思疎通すればいいの?とテンパってなんですが、土壇場に意外と強い自分はメチャクチャながらも英語をダムが決壊したかの様に話し、どうにかこうにかうまく乗り切りました。質が悪くても量でカバーできるという事がわかりましたwっていうかパクさんが日本語でしゃべってる時は自分が通訳をやった程です。自分英検三級なのにエライ!(←えー!)
 パクさんの自宅でインタビューした後に近所のお寺の前で更に少しインタビューをしてサックリ終了。昼時だったのですが、パクさんのお誘いでご自宅で韓国風料理をごちそうになりました。辛いの大好きだからペロリと頂きました。パクさんは長年在日韓国人被爆者の権利擁護活動をされてきましたが、いろんな妨害を某国組織から受けたり、我が国の某党から受けたりしてきたらしく、(なんかまずそうだからふせとく)その苦難の人生を伺って頭が下がりました。というか日本人として恥ずかしかった。(いやだってさ、強制的に連れてこられた上に被爆して補償ナシって・・・自分だったら暴れてますよ!)そしてデイビッドさんに「どうしてこのような社会問題に興味をもったのか」と訪ねたら「自分はかつて米軍に所属していて、その時の凄惨な経験が僕を政治的テーマにむかわせるんだ」と赤裸々に語ってくれました。自分的には公民権運動についてもっと深く聞きたかったんだけど、英語力なくてダメだった。うう。でも、デイビッドさんがベトナム反戦をしていた話とかリアルに聞けてうれしかったな。
  しかし、デイビッドさんもコーディネーターのチヨンさんも本当に明るくて、そしてまじめで、情熱的で取材が終わってももっともっとお話したくて夕方までずっとドトールで話し込んじゃいました。日本社会についていろいろ聞かれた。働き蟻のサラリーマンについて、晩婚化する若者達、政治離れについてやいろいろ・・・いざ日本の事説明しようとするとむずかしいねw
 デイビッドさん、チヨンさん、パクさんに怒濤のごとくエネルギーを頂きました。私もがんばるヨ!


 監督とチヨンさんとプリクラショットw