逃げるということ

 今日は朝から横浜でお仕事でした。はりきってがんばりました。今日の出来はまあまあでした。

 先日友達が家に遊びに来たときにある本を薦められた「誇りをもって戦争から逃げろ」っていう本だった。まだ読んではいないんですが、おもしろいらしい。どっちかというと右よりの著者みたいだけどね。
 最近(っていうか昔から)いじめとかで自殺する小中学生って後を絶たないんですが、東京新聞斉藤学も書いてたんだけど「逃げる」って事をあらかじめ子ども達に伝えておくべきだと思うんだよね。もちろん教育現場の人なんてそんな事言いたくても職務上できないんだろうけど、オリエンテーションとして精神的、性的、肉体的あらゆる暴力から人は逃げてもいいんだよ・・・って事を伝えておくべきだと思う。もっと言えば家庭からも逃げてもいいと思う。「うつくしい国」をつくりたい人からパンチくらいそうですが、でも、そうでなければ子どもにとって現実はただの強制収容所でしかなくなるし、私たちの世代はそういう発想が無かったから強制収容所のサバイバーもいて、それがゆえにトラウマ抱えた人も多いと思うんだけど。
 昔、子どもの権利関係のNGOでボランティアしてた時に都庁へ話をしに行ったことがあるんだけど、その時に担当の職員に「子どもに逃げろなんて言っても、それじゃあ『大人は悪いモノだ』って言ってるようなもんじゃないですか」って言われたんだけど・・・でも大人って間違えるし全然正しくもないし(だから戦争も正当化できる)そういう謙虚さって常に教育現場でももって欲しいと思う。それは決して大人や、教師であることを放棄する事じゃないんだ・・・って。だから大人にも伝えないとね「『大人』から逃げる時も必要だよ・・・」って。

誇りを持って戦争から逃げろ! (ちくま新書)

誇りを持って戦争から逃げろ! (ちくま新書)