ドヨンさんを囲む会

 韓国のメディアアクティビストのパク・ドヨンさんと映画プロデューサーの山川さんと座談会しました〜。三人とも今回の洞爺湖サミット繋がりで出会いました。そもそも6月の段階で山川さんから突然電話がかかってきて「g8media networkのイベント来ませんか?」言われたんだけど、その時は「・・・山川さんって誰だっけ?」(ごめんなさい!)と思いそして「洞爺湖なんてあんな遠いところ行くの超面倒」って思って、やんわり断ったんですよね。でもその後ご縁がありまして、気がついたら洞爺湖にいました。7月中旬の今、すっかり同じ釜の飯を食った仲になりましたwちなみに洞爺湖行きを決心した理由は「キャンプが楽しそうに見えたから」・・・本当にそれだけの理由でした。だって、楽しく無いと行きたく無いじゃん。
 私と山川さんは今回g8メディアネットワークでビデオユニット担当でした。g8の中でインディペンデントメディアが果たした役割や失敗点、そして今後の経済システムの中でインディペンデントメディアがどのような戦略をもってネットワークを築いてゆけるかについて話しました。
 韓国の運動体は反WTOの実践以降海外とのネットワークの作り方がガラっと変わったみたいですね。その時の失敗談を教訓としてありがたく頂きました。一言で言えば「大風呂敷を広げずにできることからやればいい」(あいだみつお風)wだそうです。
 ドヨン氏って軍隊時代にいろいろ技術的な事を学んでパソコンの中身から雨漏りまで(実際天神山のメディアセンターの雨漏りを直して施設のおばさん達に大人気だったらしい)何でも修理できちゃうスーパー技術者なんですけど、今回印象的だったのは「レーザータグ」でした。有り体に言えば「レーザーを使った落書き」です。元々アメリカの某団体がつくったフリーソフトを韓国で練って、それをFTA反対運動の中で実践した経緯がありました。この技術をウエブサイトで発見したスタッフが「これ洞爺湖サミットでもやりたいよね」と言ってドヨン氏登場というわけです。北海道でも実践してみましたが、大成功って程ではなく中成功って感じでした。成功するまでに5時間くらいかかったので周りで見てた公安が「いつ終るの?俺たち早く帰りたいんだけど」と言って来た程時間かかったんですねw
 前から根来も気になってたんだけど「フリーソフト」について聞いて見ました。やっぱり、彼等も運動としてフリーソフトを積極的に使う事を試みていました。ただ、頑にフリーソフトだけを使うんじゃなくてウィンドウズとリナックスをまぜて改造したり、色々な工夫をしているそうです。

 ドヨン氏はなんかすごくいつもリラックスしててマイペースで見てて「まったり」するんですよねー。運動に対する真摯なまなざしを持ちつつも「でもやっぱり楽しくなくちゃ」っていう部分ですごく正直で。私もこういう正直な生き方ができたらいいなーって思いました。
 
(以下は根来のひとりごとですがメモ的に書いときます)
 まだ実質g8medianetworkの反省会も開けてないのに書くのは時期尚早ではありますが、今回いろんな所で耳にしたのが「外国からのゲストと日本人の間に壁があった」という事実です。このポイントが最大の反省点でした。そういった事が生んだ不信感が結局メディア班にも影響していました。撮る、撮られるという非常にナイーブな領域ですが、これが信頼関係の上になりたっているのはいうまでもなく、更にいくら市民メディアであってもインディペンデントメディアであってもステップを踏まずに一足飛びに「全面的に撮影OK」なわけではないんですよね。そこの所がとても難しかったです。
 それと同時にやっぱり反グローバリズムを標榜する人たちにだってパブリシティーの必然性はある。その中で「記録が残っていない」って事は本当にマズイ事だと思います。後で「撮れて無いじゃん」って言われても「だって撮るなっていったじゃん」って事になるわけです。リアルタイムでマスメディア分析ができてない上にこちら側からのメディア戦略も無かった・・・というのが実情でした。そして「マスメディアの閉め出しが果たして正解だったか?」(キャンプによっては対応違ったみたいですが)という議論にも答えがでていません。いろんな意味ですごく悔しかった。
 悔しさだけが前に進む推進力だと思ってるんで、トータルでみて今回のサミットは「やっぱ行ってよかったなあ」と思いました。リベンジするぜ!
 有意義でした〜。がんばるどー(^-^)/ 真ん中が山川さん、右がドヨン氏



 あ、そうそう。今朝札幌で開放されたイルコモンズさん。夜には歌舞伎町に登場。御元気そうでヨカタヨカタ。