FLAG(Director's Edition 一千万のクフラの記録)

rena11252007-07-06


 今日は家で編集のお仕事が終わらないにも関わらず、「ボトムズ」の高橋良輔さんが総監督(実質の監督は寺田和男監督です)のアニメ「FLAG」をミクシーで知り合った美女と一緒に見てきました。今日の舞台挨拶のゲストは高橋良輔監督と押井守監督。かなりのド渋路線にもかかわらず女子と見に行けたのは嬉しかったな〜。
 さて、有り体に言えばこれはロボットアニメなんだが、主人公の女の子は専門学校を出たばかりの駆け出しのカメラマンで、ひょんな事からとある紛争地で国連の停戦監視団の専属カメラマンとして従軍する。彼女は国連の中でも特殊な作戦を担った部隊に入ることになるが、そこでの彼女の成長を描いた作品。

 まず画がすごい。
 ・普通3Dを多用するとメカだけが浮いてしまって(アップルシードは酷かった)人物の絵柄と違和感が出てなじまないモノだが、技術の進歩なのか、プロダクションのアンサー・スタジオさんが頑張ったのか、違和感なく馴染んでいる。
 ・フィルムっぽい質感を出すために粒子っぽい幕が掛かったような効果が全編を覆っている
 ・ファインダーのリアル感→主人公が覗いているカメラのファインダーの中=観客の目線という画の作り方なのだが、そのハイテクカメラの画面のアクションがリアル(実在するカメラのファンクションと同じ)でカコイイよ

 そして話も面白い
 そもそも日本人が戦場で取材する・・・っていうところでいろいろ矛盾とか葛藤があると思うんですが、その辺りを主人公の目を通してよく描いているなーと思った。日本人にとっての「戦争のリアル」がこの作品のテーマなのかな?あー。後々きづいたんですが、先進国サイドの視点しかないのが少し残念だった。民族主義をかかげる側にもそれなりのポリシーとか苦しみ、痛みがあると思うんだけど、圧倒的武力で潰されるシーンだけというのが、ひっかかった。あの時間内では盛り込めなかったのかなあ?でも自分ミリオタ的側面もあるので単純に「カコイー」と思ってしまいました。うう、矛盾がw

 戦闘シーンとかかなりのド迫力で、新宿のタカシマヤタイムズスクエアの大画面でみれてかなり満足でした〜。高橋監督は優しそうなおじさんで好感触だったし、押井さんもあんまり人を褒めない人なのに褒めてたし。素敵な夜だったよ。

 会場で会ったお友達のHP↓イラク戦争でメディアに流れた映像との共通点についてなどなど興味深し
 http://d.hatena.ne.jp/o-tsuka/20070707