子育てからの逃亡

先週末、夜横浜を歩いていたら路地の暗いところで3歳くらいの女の子を怒鳴りつけてるお母さんを見かけた。30代かなあ・・・。狂ったみたいにまくし立てた後に子どもの髪の毛を引っ張って地面に叩きつけたので「おいおいそれはやりすぎやろう!」と思って止めに入ろうかと思ったけどそのお母さんの形相がもう般若みたいな顔をしていたので怖くて言えなかった。その後しばらく「あーあの子家でもやられてるんだろうなあ」とぐるぐる頭の中が不安な気持ちでいっぱいになった。
 うんで昨日、山手線に夕方乗って座席に座ったらとたんに「今,席がみっつ空いてたのにあんた何ボヤボヤしてんだよ!」と母親がまた3歳くらいの子どもを怒鳴りつけてて。要は空いている座席を子どもがゲットできなかった事をデカい声で責めてるわけ。しかもしつこくデカい声で「だいたい山の手線なんかで席を譲ってくれる大人なんて絶対にいないんだからね!」と乗客に聞こえるように怒鳴ってるわけ。

 日頃私がみていなかっただけなのか、世の中にはこんなにどうしようもなく虚しい気分になる出来事が満載なのだろうか?と思った。まあ、でもやっぱり「あ、自分は母親やるの止めとこ」と思えた出来事でした。まあ、本来なら「安心して子育てができる環境をみんなで整えましょう」ってな政見放送的なコメントが正しいんだろうけど、実質「お母さん貴方さえ我慢すればすんなり社会が進みます」っていうのが政策だから。でも、ああいう母親になる(ならざるをえない)のも、ああいう子どもが増えるのも我慢がならないね。結果「子育てからの逃亡」になるわけで、それで男の政治家とかに「出生率あげろや」って言われても「じゃああんたがやれば?」って言いたくもなるよ。